アースダイバーマップBis Earth Diver Map Bis : 多摩美術大学 中沢新一ゼミ + 首都大学東京 渡邉英徳ゼミ

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2010年12月8日水曜日

稲荷マッピング雑感 ② 「銀座」


想像していた以上に沢山のみなさまから投稿を頂き、本当にありがとうございます!この「稲荷マッピング」から少しだけ新しい東京の切り口が見えてきように感じます。まず銀座をフィールドワークした結果について簡単にまとめさせてください。

■銀座

銀座八丁稲荷を巡って、銀座通りを"銀ブラ"しました。
(ちなみに「銀座でブラジルコーヒーを飲む」の略だってご存知でした?)



(銀座)

江戸時代から稲荷信仰が根強い銀座には、未だに沢山のお稲荷さんが残っています。アースダイバー 八章 "職人の浮島"で中沢新一先生は「ハイカラさと土臭いところが絶妙に入り交じった、ユニークなハイブリッドな都市文化」と書かれていますが、まさに稲荷に関してもその通り。この街のお稲荷さんは華やかなファッションビルの裏や屋上に、なんとも言えない絶妙な存在感をもって鎮座しているのです。

まずは「豊岩稲荷」から。この路地の中を更に奥へ進んだビルの狭間に静かに鎮座。一歩路地に入るとAbercrombie & Fitchの直営店がある街とは思えないほどディープな空間が展開されています。ファッショナブルからドメスティックへ、そしてまたファッショナブルへ。再び路地から銀座通りに戻り、次は松坂屋へ向かいます。松坂屋屋上の銀座ライオンビアホールの横に佇んでいるのは「かく護稲荷」。関東大震災の際には日暮里大火から銀座を護ったそう。


資生堂本社の中に「成功稲荷」というお社があるのですが、普段は非公開なので断念し盗難よけにご利益があるという「あづま稲荷」へ。銀座の繁華街の延長上に鎮座しているのに、全く違和感なく受け入れられているのが印象的でした。路地からまたまたビルの屋上へ、次は三越の屋上の「銀座出世地蔵尊」です。地蔵さんなのですがこちらも八丁稲荷に数えられているのでお参りしました。


そしてこちらが銀座のお稲荷さんを象徴するかのような構造をもつ「朝日稲荷神社」です。画像の手前部分のシャッターになっている所に拝殿があり、画面中央のパイプ(?)が吹き抜けになっており、屋上のお稲荷さんに通じているという仕組み。「ビルとはいえお稲荷さんの上を土足で歩くなんてとんでも無い」という事だそうです。最後に「宝童稲荷」、名前のとおり子育て祈願の稲荷さんにお参りして後、ルノアールで休憩して帰路につきました。




*「銀座八丁稲荷」について詳しい道順などは中央区観光協会のWEBサイトをご覧ください。


この稲荷巡りを通して印象深かったのは、銀座の稲荷さんは本当に大切に祀られているという事。どのお社にも今朝供えられたばかりのような新鮮な油揚げがあるのです。今回、アースダイバーマップbis ではお稲荷さんの投稿を募集しました。本当に沢山の投稿がありましたが、なかでも集中的に集まった地域のひとつは、やはり銀座。「bisによって銀座の稲荷信仰の篤さが可視化された」…というのは、少し言いすぎでしょうか?

ともかく、何かしらの形でbisが皆様の想像力を刺激し、空想や好奇心を呼び起こすきっかけになればこれ程嬉しい事はありません。bisもヴァージョンアップを重ねていきますので、末永くお付き合いしていただければ幸いです。(中沢新一ゼミ)