アースダイバーマップBis Earth Diver Map Bis : 多摩美術大学 中沢新一ゼミ + 首都大学東京 渡邉英徳ゼミ

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2011年10月5日水曜日

ツイートマッピングに対応

昨年よりアースダイバーマップBisは皆様からメールでの投稿を募集して参りました。
本当に沢山の皆様からご投稿頂いた事で、とてもユニークな東京地図を描くことができたと思います。



この輝点のひとつひとつにお稲荷さんがあり、信仰がある。
同時に、この光の渦は「アースダイバーマップBis」に興味を持って下さり
実際にお稲荷さんを訪れ、投稿してくださった皆様の軌跡でもあります。
そう考えると東京という都市の奥深さを感じずにはいられません。

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今年度、中沢ゼミとwtnv.studioはアースダイバーマップBisの更なる「深化」に挑戦しようと考えました。
より多くの方に、より気軽に、そしてより「深く」──

従来のメール送信によるマッピングシステムに加え、Twitterによるマッピングを導入いたします。
このシステムではツイートの位置情報をONにして、「#edbmap」のハッシュタグを入れるだけでマッピングが可能です。

前回までのマッピングでは「稲荷」を皆さんに収集していただいてきましたが、
さらに深化する今回の"Bis"では、マッピングの対象も大胆に拡大します。
東京23区の神社仏閣、お地蔵さん、お稲荷さん、森、暗渠、そしてひょっとしたらラブホテル街。



皆様が「アースダイバー的だと思った場所すべて」がマッピング対象です。

涼しい良い風が通る神社で。
地域との深い歴史があるお寺で。
こんこんと湧く湧き水のそばで。

「これぞアースダイバーだ!」と思った場所をメールで、twitterで、お教え頂ければ幸いです。
また一緒に、誰も見たことのない東京地図を作っていこうではありませんか。
皆様のご投稿をお待ちしております。
それでは、Twitterで、GoogleEarthで、お会いしましょう。

2010年12月8日水曜日

稲荷マッピング雑感 ② 「銀座」


想像していた以上に沢山のみなさまから投稿を頂き、本当にありがとうございます!この「稲荷マッピング」から少しだけ新しい東京の切り口が見えてきように感じます。まず銀座をフィールドワークした結果について簡単にまとめさせてください。

■銀座

銀座八丁稲荷を巡って、銀座通りを"銀ブラ"しました。
(ちなみに「銀座でブラジルコーヒーを飲む」の略だってご存知でした?)



(銀座)

江戸時代から稲荷信仰が根強い銀座には、未だに沢山のお稲荷さんが残っています。アースダイバー 八章 "職人の浮島"で中沢新一先生は「ハイカラさと土臭いところが絶妙に入り交じった、ユニークなハイブリッドな都市文化」と書かれていますが、まさに稲荷に関してもその通り。この街のお稲荷さんは華やかなファッションビルの裏や屋上に、なんとも言えない絶妙な存在感をもって鎮座しているのです。

まずは「豊岩稲荷」から。この路地の中を更に奥へ進んだビルの狭間に静かに鎮座。一歩路地に入るとAbercrombie & Fitchの直営店がある街とは思えないほどディープな空間が展開されています。ファッショナブルからドメスティックへ、そしてまたファッショナブルへ。再び路地から銀座通りに戻り、次は松坂屋へ向かいます。松坂屋屋上の銀座ライオンビアホールの横に佇んでいるのは「かく護稲荷」。関東大震災の際には日暮里大火から銀座を護ったそう。


資生堂本社の中に「成功稲荷」というお社があるのですが、普段は非公開なので断念し盗難よけにご利益があるという「あづま稲荷」へ。銀座の繁華街の延長上に鎮座しているのに、全く違和感なく受け入れられているのが印象的でした。路地からまたまたビルの屋上へ、次は三越の屋上の「銀座出世地蔵尊」です。地蔵さんなのですがこちらも八丁稲荷に数えられているのでお参りしました。


そしてこちらが銀座のお稲荷さんを象徴するかのような構造をもつ「朝日稲荷神社」です。画像の手前部分のシャッターになっている所に拝殿があり、画面中央のパイプ(?)が吹き抜けになっており、屋上のお稲荷さんに通じているという仕組み。「ビルとはいえお稲荷さんの上を土足で歩くなんてとんでも無い」という事だそうです。最後に「宝童稲荷」、名前のとおり子育て祈願の稲荷さんにお参りして後、ルノアールで休憩して帰路につきました。




*「銀座八丁稲荷」について詳しい道順などは中央区観光協会のWEBサイトをご覧ください。


この稲荷巡りを通して印象深かったのは、銀座の稲荷さんは本当に大切に祀られているという事。どのお社にも今朝供えられたばかりのような新鮮な油揚げがあるのです。今回、アースダイバーマップbis ではお稲荷さんの投稿を募集しました。本当に沢山の投稿がありましたが、なかでも集中的に集まった地域のひとつは、やはり銀座。「bisによって銀座の稲荷信仰の篤さが可視化された」…というのは、少し言いすぎでしょうか?

ともかく、何かしらの形でbisが皆様の想像力を刺激し、空想や好奇心を呼び起こすきっかけになればこれ程嬉しい事はありません。bisもヴァージョンアップを重ねていきますので、末永くお付き合いしていただければ幸いです。(中沢新一ゼミ)

2010年10月20日水曜日

アースダイバーマップBis for スマートフォン

アースダイバーマップBis、スマートフォン対応版を公開しました。まだまだ暫定版ですが、ある程度みられるものになったので紹介します。


Google Maps API version3を使っているので、iPhoneのピンチ機能によるズームイン/アウトが使えます。http://e.mapping.jp/ に端末からアクセスすると、iPhoneあるいはAndroid専用のコンテンツに自動転送されるようにしました。もちろんPCでも閲覧できます。

大量のデータは載せられないので、アースダイバーマップと投稿データのみ閲覧できる簡素なものにしています。なんだかパステルカラーでかわいい感じになりましたが、なるべく軽くするための仕様上の都合です。たぶん。

史跡データと重ねて立体的に閲覧する場合は、これまでどおりGoogle Earth版をご覧ください。(渡邉英徳)

2010年10月18日月曜日

稲荷マッピング雑感 ① 「本郷台〜上野台」

アースダイバーマップbisに興味を持ってくださった皆様の投稿のおかげで、地図が徐々に充実してきています!本当にありがとうございます。

かくいう僕も一参加者としてiPhoneを片手に東京23区をフィールドワークし、若干数ながらお稲荷さんをマッピングしました。中沢新一ゼミtwitterでも逐次感想などをtweetさせて頂いているのですが、これらの経験をある程度まとまった形でブログの記事にしておこうと思います。これからフィールドワークをしてみようかと考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

■本郷-上野

根津神社を起点とし、上野駅を目指しました。


根津神社は日本武尊が創祀したとされる古社です。末社には駒込稲荷と乙女稲荷の二社、伏見稲荷を彷彿とさせる鳥居回廊は必見です。ここから東大病院を抜け不忍池に降りる坂道を下ると、境稲荷という稲荷社があります。創建年代は不明ですが、九代将軍足利義尚が再建している事から、少なくともそれ以前の創建である事は間違いないようです。注目して頂きたいのはこの「境」という名前。これは本郷台地と上野台地の"境"である事に由来します。明らかに地形に影響されているのです。これはたいへん興味深いことではないでしょうか?



境稲荷にお参りしてマッピングした後は不忍池を半周し、上野台地(現在の上野公園)を目指します。こうして実際に本郷台地、不忍池、そして上野台地と歩いてみるとその高低差には驚かされます。確かにここはかつて波打ち際だったのだ、そう強く感じました。




次にお参りした忍岡稲荷(通称穴稲荷、花園稲荷)は不忍池から上野台地に登る坂の途中にあります。これもまた創建年代は不明ですが、江戸期には上野の山の守護神として篤く信仰されたようです。穴稲荷の通称の通り、狐が棲んだという洞穴が祀られています。幕末、彰義隊が壮絶な戦いを繰り広げた場所としても有名です。坂の途中に建っている為境内にはかなりの高低差、とても雰囲気のある神社です。


この日はお天気にも恵まれ、本郷台から上野台まで約4kmほど歩いて四社の稲荷にお参りしマッピングすることができました。古代の風景を想像しながら坂を登ったり降りたり、この稲荷は何年前からここにあるのか想像してみたり、他愛もない事ですがこれがどうして面白い。アースダイバーマップbisが、そんな風に、皆様のフィールドワークを彩るお手伝いができたら幸いです。次回は銀座のフィールドワークの様子をお伝えします。(中沢新一ゼミ)

2010年10月3日日曜日

投稿増加中

アースダイバーマップbis、第一回テーマ「稲荷」の投稿が増加中です。デジタル地球儀上に、オレンジ色の光点がたくさん。


特に中央区の数がすさまじい。@sigmode21さんによるフィールドワークの成果です。地図では網羅されていない稲荷のサンプルが多量に集まり、地図が充実しつつあります。五十嵐丈鑑(@earth_diver)さん、勝田亜加里(@akari_ktt)さんの投稿も多数。

アースダイバーマップと稲荷の分布が一致する以下のような例をみるとき、運営サイドながら”ぞくっ”とします。狙って引けるラインではないはず。


アイコンデザインやインタラクションも少しづつアップデートしています。サンプルが大量に集まることで見栄えも変わっていき、それに合わせたデザインを施す必要がでてきます。今回は、プレイスマークやグラウンドオーバレイを宙に浮かせ、青色の地形モデルに埋もれないようにしましたが、まだ手を入れたいところです。先日のGoogle Developer Day 2010の際、高田健介君(@k_takad)がしきりに再デザインしたがっていたので、今後に期待したいところ。よろしく。


こんなかんじで運営サイドも楽しみながらやってます。引き続き、アースダイビング体験と投稿をお楽しみください。(渡邉英徳)

2010年9月11日土曜日

マッピングテーマ「稲荷」について

twitterにてご質問をいただきましたので、第一回マッピングテーマである「稲荷」について少々補足いたします。



「稲荷」とはご存知の通り「赤い鳥居」と「白い狐」がトレードマークの日本の神様です。伏見稲荷大社のようにとても大きな社をもつものもあれば、都会のビルの屋上に佇む小さな祠まで在り方や歴史も様々。簡単ですが箇条書きでお稲荷さんの特徴を挙げてみましたので、ぜひお稲荷さんを探す時の参考にしてみてください。

■鳥居が赤い

お稲荷さんは神様ですので、ほぼ必ず鳥居が併設されています。
赤い鳥居の神社がすべてお稲荷さんという訳ではありませんが、お稲荷さんである可能性はかなり高いと言えるでしょう。

■鳥居が多い

回廊のように鳥居が立ち並んでいる神社、これも多くの場合お稲荷さんです。
京都の伏見稲荷を想像していただくとわかりやすいと思います。

■狛犬のかわりに狐の像が境内にある

狐はお稲荷さんの御使ですので、稲荷神社の境内では狐の像があちらこちらで見られます。ちなみに、ときどき誤解されていますが稲荷神が狐の姿をしている訳ではありません。

■ビルの屋上などにある事も

「火事 喧嘩 伊勢屋 稲荷に犬の糞」という言葉がある通り、江戸時代、お稲荷さんは江戸中に爆発的に数を増やしました。今では開発され高層ビル街になっている地域でもビルの屋上にひっそり残っている事は少なくありません。
松坂屋 銀座店の屋上にある「かく護稲荷」などがその例です。

■神社の末社として鎮座している事も

神社では一番大きい本殿・拝殿以外にも別の神様を祀っている事があります。
これを摂社・末社といい、この中にお稲荷さんがいる事もあります。

■そもそも「〜稲荷」と書いてある

当たり前といえば当たり前ですが、意外と見落としがちです。
結局、神社名が「〜稲荷」ならそれは間違いなくお稲荷さんなのです。
(もちろん「〜稲荷」という名前でなくても、お稲荷さんを祀ってあることもあります。)

逆に、これまでの条件に当てはまっているようでもお稲荷さんではない神社もあります。例えば厳島神社など。赤い鳥居で有名ですが、祀られているのはお稲荷さんではなく弁天様です。

神社の名前は鳥居に掛けてある「額束(がくづか)」というものに書いてある事が多いようです。


この記事が皆様の稲荷探訪フィールドワークの参考に少しでもなれば幸いです。皆様のご投稿、心よりお待ちしております。投稿の仕方はこちら。(中沢新一ゼミ)

2010年9月10日金曜日

INTERNET WATCH記事+「稲荷」の投稿増加中


インプレス「INTERNET WATCH」にて、「アースダイバーマップbis」に関するとても丁寧な紹介記事が掲載されています。以下、記事より引用。
これらのスポットの配置が縄文海進期の海岸線や河川の位置とどのような関係にあるのかを考えてみると面白い。例えば古墳は河川の流れに沿って配置されているように見えるし、品川駅の鉄道用地は縄文時代の海岸線と同じ曲線を描いていることがわかる。Google Earthの画面をもとに中沢氏の思索を追体験してもいいし、自分自身で新たな切り口から東京について考察してみるのもいいだろう。
さて、この記事はTogetterの議論まとめにリンクし「アースダイバー」の科学的妥当性について言及しています。さまざまな見解がありますが、少なくともコンテンツ制作に携わった私自身は、アースダイバーマップbisを”まちあるき・フィールドワークの入り口となるエンターテインメントコンテンツ”であると考えています。 原著「アースダイバー」がまさにそうであったように、一万年前の風景に想いを馳せつつ、東京の街をあるくためのプラットフォームとなれば、と思います。


また、第一回投稿テーマ「稲荷」の投稿がじわじわ増加中です。上記は多摩美中沢ゼミの五十嵐さんらによる投稿。皆さんの投稿により地図が完成に近づいていきます。ぜひご参加を。(渡邉英徳)